前回に引き続き、東芝EMIの出したオムニバス「ザ・一発屋」の話題です。
第二回の今回は当CDの4曲目に収録されたアイドルグループ「シャンプー」の大ヒット曲「トラブル」です。

シャンプーはジャッキーとキャリーによるイギリス出身の2人組アイドルグループです。1994年に「トラブル」で大ヒットを飛ばし、2000年に解散しています。PVをご覧のとおり、いわゆる「不良っぽい」というのが売りのグループで、当時はTV番組などメディアはもちろんのこと、店内の有線放送等でよく耳にするほど大々的フィーチャーされていたと記憶しています。

一応アイドルポップスの範疇であろう楽曲ではあるものの、激し目のギターサウンドが入ってロックテイストがあったり、サビ以外はメロディアスでないラップ調だったりと、かなりコンセプトを前面に出した楽曲です。

凄く良く言えばビースティ・ボーイズの「(You Gotta) Fight For Your Right (To Party)」っぽいラップなんですけど、それにしたって酷いラップですけどねwww

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今でこそ古臭さは感じますがルックスはそこそこ良い方で、このルックスを維持しつつ2nd以降も楽曲も攻めていけてれば、あるいは一発屋では終わらなかったのかも…なんて思ったりもします。

よくロシアのお騒がせ2人組アイドルグループ「tATu」が似てるなんて比較されたりしますね。なんと言いますか、刺激的なイメージ戦略という意味でも共通します。TVやイベントをドタキャンしまくるという「お騒がせ戦略」が裏目に出て、言ってみれば干された状態になって結果的にtATuも一発屋みたいになってしまいました。

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こちらはtATuが因縁つけて出演をドタキャンし、当日ただでさえ喉の調子が悪かった司会のタモリを困らせた結果、共演していたミッシェルガンエレファントが急遽演奏して株を上げたという「伝説の夜」の映像。うーんカッコイイ。

↑最後のほうで女性アナウンサーが泣きそうな声で「ありがとうございました」と言ってるあたり、本当に大変だったんだろうなという気がしますw

 

tATuが似てるってのは、tATuが出てきた時にシャンプーを知っている人は結構話してたんですけど、同じイギリス出身のアイドルグループ「スパイス・ガールズ」もデビュー曲「Wannabe」のPVを見るとどことなくシャンプーに似てるっちゃ似てる気もします。ラップっぽいしね。

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こうやって見ると、大ヒット曲の後に尻すぼみで消えていくグループは多いものの、時々こういう刺激的なアイドルポップスグループが出てくるのは世の常なのかなーとか思ったりもします。日本で言うとPerfumeとかきゃりーぱみゅぱみゅは位置付け的に近いんですかね。不良っぽくはないけど、正統派アイドルっぽくない、刺激的って意味で。

 

ちなみにシャンプーのWikipedia見ると、前回のM.C.ハマーと比べて悲しくなるくらい質素なんですね…。

さて、その「トラブル」の歌詞なんですけど。読んでみると、夜遊びしてはっちゃけた挙句タクシーも拾えず車盗もうとして警察に連行されて

「早く家に帰んなきゃ…親に怒られる」

という、不良っていうよりただのバカみたいな内容でして。マフィア色が強烈なアメリカのヒップホップからすると、なんか平和すら感じてしまうのでした。

 

次回へ続く…!