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フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Tag Archives: オシャレ

オシャレのつもりが理解されなかった時の敗北感

  • 投稿日:2015/09/13

同じ服でも着こなし方によって全く違う印象になることは多々あります。例えばシャツをパンツにタックインするかしないかでも全然印象が違います。オシャレなアイテムを買い揃えて着るだけではなく、手持ちのアイテムをどう身に付けるかというのもオシャレの楽しみ方の一つでもあります。

 

紳士服の世界なんかだと「ジャケットの一番下のボタンは留めない」だとか「ジャケットのサイドポケットには物を入れてはならない」とか色々ルールだとかセオリーが存在するんですが、「あえて」それらのルールやセオリーを少しだけ破ったりすることで一味違った雰囲気を演出することは多々あります。いわゆる「ハズしテクニック」ですね。

しかし、ルールやセオリーから外れるということは、他者から見れば「あれ?」と思われることもしばしば。自分はオシャレのつもりでやっていても、相手にすると全く理解できないなんていう事故もよく起きるのです。

 

 

理解されないオシャレといえば…。

 

 

1.ボタンダウンシャツのボタン外し

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決して忘れてる訳ではありません。「わざと」留めないでおいているのです。留めないことで少し気を楽にしたような、リラックスしたムードを演出しているのです。上級者ともなると片襟だけ留めなかったり、片方の襟先を跳ねさせてジャケットのラペルの上に乗せる…なんて人もいます。
買ったばかりの白いスニーカーが、まさに買ったばかり感があって何かダサい…という感覚は分かりますでしょうか。それが嫌でわざと踏んづけて汚したような…。カッチリしすぎないオシャレ感を演出しているのです。しているのです。

 

 

2.ネクタイの小剣を垂らす

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[出展] Simple Technique. / 小野田 史 ONODAHITOSHI

先日の記事内でも書いた「タイ・ユア・タイ」のスタイルでもある、小剣を長くして垂らすハズしテク。
ネクタイの締め方などをレクチャーしているサイトだと、大抵の場合は「大剣の剣先がベルトのバックルに触れるくらい」とか書かれていて、小剣は余ったらパンツに挟んだりとか大剣裏のループに引っ掛けるとか、何にせよ隠す方向で書かれている事が多いです。大剣・小剣の長さを揃えずにあえて遊ばせることで、スカーフの先がフワフワと揺れるように自然で熟れた雰囲気を醸し出すのです。ね?

キングカズこと三浦知良さんも

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[出展] 単なるだらしない人”にしか見えません / 経営者専門のスーツ仕立て屋 イルサルト代表末廣徳司によるスーツ着こなし術

小剣がピロンピロン出ています。長さの設定をミスったのではありません。こうしているのです。むしろコレがやりたくて148cm以上のネクタイを探したりするのです。売り場のネクタイの長さを店員さんに測らせて、店員さんに怪訝な表情をされたりするのです。

 

 

 

3.ダブルモンクシューズのベルトはずし

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[出展] ベッカムも虜に。親父達のファッションアイコン「ニックウースター」氏に迫る。/ サラリーマンのスーツ 着こなし術

紐ではなく2つのバックルで締めるタイプの「ダブルモンクシューズ」。こちらの上の方のバックルを留めずに履くというスタイルです。大抵の場合はカジュアル感あふれる素足履きと組み合わせて使います。こちらもやはりキッチリ留めないことで、リラックスしたムードを演出しているのです。決して寝坊して急いで出てきた訳ではありません。ちゃんと起きているんです。

 

 

4.ジャケットの袖ボタンはずし

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[出展] オーダースーツも消耗品のルカ氏 / イタリア直輸入・ナポリ男アントニオ父さん仕立てオーダーメイドAVANCLASSICOブログ

ジャケットの袖ボタンは「あきみせ」という実際には開かないものと、「本切羽」という実際に開くものがあります。今ではスーツカンパニーなどロープライスなスーツでも採用されたりしているのですが、昔はオーダーしたスーツなど高級な仕様というイメージがあり、仕立ての良さをPRするためにわざと開けたという話もあります。それが却って嫌味になるという意見もありますが…。

今更仕立ての良さPRなんてしないんですが、わざと1つ2つ外したりすることで、やはりリラックスした雰囲気を演s(略

 

ちなみにこの袖ボタンについては、元々ナポレオンが兵士が袖で鼻水を拭うのをやめさせるために付けさせたとか、外せるようになっているのは医師が袖をまくるためだったとか色んなエピソードがあります。書くと面倒なのでググって下さい。

 

5.蝶ネクタイをほどく

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[出展] THX FOR FOLLOWING / SEXY MEN TO DIE FOR

蝶ネクタイ自体締める機会が少ない上に、売られている蝶ネクタイは結んだ状態の物も多いので日本でやる人は少ないかも知れませんが…。蝶ネクタイを解いて首にかけたようにします。これによってリラックス感んんんー(適当

 

 

6.タイバー斜め差し

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[出展] スタッフコーディネート① / 洋服の青山 公式ショップブログ

通常ベルトに対して水平になるように差すタイバー(ネクタイピン)を斜めに差すというテクニックです。斜めにする事で少しだけフックが効いたスタイリングに仕上がります。雑誌MEN’S EXでも紹介された事のあるテクニックですので割合受け入れられるかと思いきや「ズレてますよ」の連続なので、いかに有名な雑誌が取り上げたからといって油断は出来ないのです。

 

 

 

「ハズし」はどこか一箇所・二箇所程度にしないと、全体がハズれてしまうのでハズしになりません。あくまでキッチリした中に一つ違う所があるからハズしとして成立する訳ですね。ただし成立しても理解されない事はよくあります。むしろ理解されない事の方が多いかも知れません。

理解されずに「ハズれてるよ」と言われたときの屈辱感・敗北感は計り知れません。「あ、うん…ありがとう」と言いながらボタンダウンの襟先を留める仕草に哀愁が漂います。

 

 

しかし、スタイルとはそうやって生まれ、他人の目を気にせず貫き通す事で確立される事もしばしばです。英国紳士の定番アイテムの長傘だって、昔は「女性の使うもの」といって男性が使えば揶揄されたのですから。きっといつか理解される日がくる…といいなー!