ここ数年でだいぶ見かけるようになったダブルブレスト。去年・一昨年くらいから私のワードローブにもダブルブレストのジャケットやスーツが仲間入りしました。
だいぶ復権したと思いますが、それでもまだ街中ではあまり見かけないですね。ダブルブレスト仲間が欲しいです。
たまに「ダブルブレストって暑くないんですか?」と訊かれますが、暑いです。前を重ねるこの構造自体がもともと風の侵入を防ぐために考案されたという話ですから、当然シングルより風通しは悪くなります。ピーコートやトレンチコートも同じ構造ですね。
今主流のダブルブレストの多くは前を開けてもサマになるような細身でコンパクトな物が多いですが、ダブルブレストは基本的に前を開けない物なので、本来の着こなしを忠実に守るなら真夏はガマン大会になりますね。
[出展] Pitti Uomo 82 Picture Gallery / GENTLEMAN’S GAZETTE
△ピッティのスナップとか見てると皆ガンガン開けてます…。
暑いということは、逆に秋冬においては「暖かい」ということでもあります。ダブルブレストに挑戦する時は秋冬物の方がハードル低いかも知れないですね。でも春夏物のダブルブレストも、春先や秋口などの中途半端な気候の時には大活躍したりします。
シングルのジャケットに比べてVゾーンが狭い場合が多いので、ノットにある程度のボリュームを持たせる様にしています。ネクタイによってはダブルノットで結んだり、シャツもタブカラーシャツを選んだり、タイバーで持ち上げたりします。ここのボリュームが極端に少ないと、ダブルブレストのジャケットが持つ迫力に負けて貧相に見えてしまうんですね。
タブカラーやピンホールカラーのシャツはあまり沢山扱ってるところがないので探し出すのが大変ですが、中にはカラークリップ(カラーピン)なる便利アイテムも。
両方の襟を挟んで使います。胸元にちょっとしたアクセントを加えることが出来ます。ワイドスプレッド等の襟が開いたタイプで無ければ大抵のシャツで使えます。個人的なオススメはラウンドカラーでしょうか。
軍服由来のせいかダブルブレストは一種の威圧感みたいなものがあるので、謝罪会見で着てみるというギャンブルもできます(無責任
乳首ごっことか出来るんですよ…。