ウェブデザイナーという職業はおそらく世間一般では服装自由だと思いますが、私の勤務先はスーツ・ネクタイ着用です。といってもドレスコードは比較的緩くジャケパンもコンビシューズも許容されています。クールビズ期間になればノーネクタイも解禁となります。
なおクールビズ具体的な期間は通知されていないので、空気を察する能力が必要となります(4月終わりから11月まで自主的にクールビズを敢行した猛者がいますが、社長の一声であえなく終了しました)。
クールビズの流れで昨今ではノーネクタイが当たり前になってきました。年中ノーネクタイという人もいます(弊社社長です)。ネクタイ自体が不要なモノと考える人もいるそうです。ホ◯エモンとかネクタイ嫌いそうですね。嫌いとまではいかなくても義務感で着けている人がほとんどだと思います。
確かに考えてみるとネクタイの実用性なんて皆無かも知れません。シャツの様に汗を吸わず、スーツの様に外気から守ってくれず、靴の様に地面の凹凸から足を守りはしません。ただプランとぶら下がっているだけです。
しかし、ネクタイはその「見た目」こそが最大の役目である様にも思います。
ビジネス向けのスーツといえばネイビー・チャコールグレーあたりがほとんどで、それ以外の色は相当少なくなります。スーツスタイルにおいて最も着る人の個性が現れるのは胸元のVゾーンじゃないでしょうか。そのVゾーンの中央に鎮座しているネクタイは、その色柄や結び方で着る人の性質を実によく語るんじゃないかとも思います。
服飾評論家の故・落合正勝氏は「男の服装術」という本の中で
ネクタイは、男が正しい装いをする中で、もっとも正体がよく分からないモノだが、もっともその人の正体を現すモノでもある。
と言っています(ドヤッ。
私は落合正勝氏の信奉者ではありませんが、この点については共感しています。
ノーネクタイだからこそのラフでリラックスした印象というのもありますが、締めるネクタイひとつで相手に対してメッセージの様なものが少しでも伝わるのなら…「役に立たない無用の長物」とは必ずしも言えないんじゃないかなと思うんですね。
いずれビジネス=スーツという図式がなくなって皆ラフな格好になれば、ネクタイなんて無くてもその人の個性が伝わる様になるかも知れません。でもそんな世の中になったら、あえてネクタイを締めて自分を演出する…なんてのも格好いいかなあ…とか思ったりもします。その時のネクタイは今のネクタイとは少し違っているかも知れませんけどね。
△そのうちネクタイはプリントしたものでOKになるかも知れない…
そうそう、ところでちょっと古い記事になりますが。
女子学生の8割以上はネクタイ推進派だそうですよ…。
女子学生に聞く。ノータイとネクタイどっちがモテる? / マイナビスチューデント
「キュンとなる」(22歳/文系/4年制大学)
なるほど………ニヤリ。