黒ずんだ白レザーのスニーカーを白くする

最近はダッドシューズと呼ばれるポッテリしたダサカッコいい(死語)的なスニーカーが流行っていて、数年前からの白レザーシューズのブームは去った様に思いますが、今履いていても特に違和感は無いのである程度定番化したのかなと感じます。

特に白いレザースニーカーは大人の男性がオンオフ問わず使える非常に便利なアイテムで、スタイリング全体を明るく綺麗に見せてくれます。

人気のものと言えばやっぱりadidasのスタンスミスでしょうか。

 

白レザーシューズの弱点

白いレザーシューズの弱点といえば、やはり汚れが目立つことです。レザーに限らず白い靴は汚れが目立ちやすいのですが、レザーの場合は正しいケアをしないと経年劣化が伴って更に汚らしく見えてしまうのです。

汚れたAmbのレザースニーカー
△ワダスの白レザースニーカー。ケアはしてても汚く見えてくる。

普段から綺麗に保とうと汚れを落としていても、履きジワなどに沈着した汚れはどうしても目立ってしまいます。黒いレザーなら靴用クリームで補色していけば比較的綺麗になるのですが、白レザーは白いクリームでは補色は難しいです。

 

基本は普通の革靴と同じ

白レザーであっても、基本的には普通の革靴とケアの方法は一緒です。

まずはブラッシングで全体のホコリなどを落とし、次に保革用クリームで革の栄養補給を行って磨き上げて終わりです。

ブラッシングには馬毛ブラシがおすすめ。

サフィール社のユニバーサルレザーローションは一本で簡単な汚れ落としから保革・艶出しまで出来ます。

あとは必要に応じて強めのクリーナーを使うと良いでしょう。細かな場所をブラッシングするために使い古した歯ブラシ、全体を拭くとき用に使い古したTシャツの端切れを用意しておくと便利です。

 

白レザーの補色

この工程だけが他の色のレザーと少し異なります。他の色のレザーは、近い色の靴用クリームで磨き上げることでクリームの染料成分などが浸透して補色をする事ができますが、白レザーはその特性上白く染める事が出来ません。白レザーの場合は、顔料を使って補色していきます。

私が使っているのはこちら。
M.モゥブレィのエクストラレザーホワイトです。

フタを開けると先端にスポンジが付いていて、押し込むとスポンジに中の顔料が染み込む仕組み。このスポンジを捕食したい箇所に乗せる様にして塗り込んでいきます。スポンジがなかなか大きいので、細かい箇所に塗るときは少し気を使います。

一発では真っ白にならないので、少し乾いてきたら何度か塗り重ねて白くしていきます。少し面倒な気もしますが、一度に色が付いてしまうと調整がしにくいので、塗り重ねる方が良いのだと思われます。

エクストラホワイト塗り始め
△エクストラレザーホワイト塗り始め。左足だけ少し塗り重ねた状態です。

 

最後に全体を乾拭きすると艶が出て、全体的に違和感なく馴染みます。

こちらは私の手持ちのAmbのスニーカーとSOU・SOUのレザー足袋に使ってみたところ。履きジワや傷に沈着した黒ずみがだいぶ目立たなくなっています。

 

スウェードやヌバックには使えない

今回ご紹介した白レザーシューズのケア方法ですが、スウェードやヌバックといった起毛系のレザーシューズには残念ながら使えません。起毛系レザーのケア方法はまた別になりますので、別の機会にでも記事にしたいと思います。

白レザーシューズの魅力は、やはり綺麗にケアされた清潔感溢れるルックスだと思うので、なるべく綺麗にして長く履きたいものです。