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フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Monthly Archives: 2015年7月

Ingenuity パンチドキャップトゥ

  • 投稿日:2015/07/28

今回の靴はこちら。Ingenuity(インジェンニアールティ)のパンチドキャップトゥ。

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先日のジャランスリウァヤのローファーと同じく、ユナイテッドアローズ green label relaxingの別注品です。購入時の価格は3万円弱だったと記憶しております。

現在仕上げに使用しているクリームは、サフィールノワールクレム1925のコニャックですが、当初は艶抑えめな仕上がりのM.モゥブレィのライトブラウンを使用していました。

 

 

初めて「Ingenuity」というブランド名を見た時、正直「インジェンニアールティ」とは読めませんでした。買い物に付き合ってもらった同僚と一緒に「イン…インゲン…ヌイ…ティ?」と無駄に苦戦していたのでした。聞き慣れない名前のこのブランド、元々は台湾の台中県神岡というところにある「kamioka」というスニーカーメーカーのブランドだそう。ヨーロッパから職人さんを呼んでOEM等でノウハウを身につけ、満を持して立ち上げたオリジナルブランドがこの「Ingenuity」だそうです。元々「神匠」というブランド名があるそうで、もしかしたらそちらの名称で知っている方が多いかも知れません。

 

まだまだ知名度も低く取り扱っているお店もGLRを除けば新橋・八重洲地下街にある「靴みがき本舗」という靴磨き専門店で少し取り扱っている程度ですが、人件費や関税の安いラオスに工場を構えて価格を抑え、この価格ながら本格的な作りの靴を多く販売しています。

履き心地もなかなか。革質はこの価格ですので素人目には若干パーツごとのバラつきがあるように見えますが、バラつきが気にならない様に適材適所で配置している様です。ノーズ部分の面構えが結構好みです。なかなかの美形だと思いませんか?

一緒に見に行った同僚も欲しくなったらしく、同じものを購入。被った日は悲惨です。
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ビジネスではこの明るめな茶靴はチャラく見えて不適格なのかも知れませんが割と履いちゃってます。

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主にライトグレーやベージュ、カラーパンツ等に合わせています。色はともかく、クォーターブローグ・パンチドキャップトゥくらいの飾りだと、カッチリし過ぎず使いやすい様に思います。

 

茶靴の面白いのは経年変化が分かるということでしょうか。まだこの靴はそこまで経年変化はしていませんが、徐々に赤みが出てきたように思います。靴磨きの際に同僚の物と並べたところ。右側が私の靴です。ほんの少しだけ赤っぽくなってるのがお分かりでしょうか。

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黒靴ではあまり分からないムラ感なんかが楽しめたり、爪先の鏡面磨きも反射させるのではなく透明感を出す面白さがありますね。

靴紐は扱いをミスって毛羽立ちが出てきてしまったので、阪急メンズ東京B1Fにあるシューリペア工房(リファーレ)さんでオーダーメイドしたシューレースに交換してあります。濃い目の色を選んだので全体的に引き締まって更に美形になった様に思います。シューレース交換は手軽に靴の表情を変えれるので楽しいです。

これからが楽しみなメーカーです。

 



UNION IMPERIAL ダブルモンク

  • 投稿日:2015/07/27

前回書いた靴がカジュアル感丸出しなローファーだったので、今回はもうちょいビジネス寄りです。

今回の靴はこちら。ユニバーサルランゲージ別注のユニオンインペリアル製ダブルモンクです。

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仕事の時に一番登板率が高いのはこの靴かも知れません。
革はフランスのアノネイ社のボックスカーフレザー。他の黒靴にはサフィールノワールクレム1925というクリームを使っていますが、この靴だけ何となく青系(サフィールは赤系)のイングリッシュギルドを使って仕上げています。もしかしたら同じフランス製同士でサフィールの方が良いのかも知れませんが…。

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ユニオンインペリアルは1952年創業のユニオン製靴が前身のユニオン・ロイヤルのブランドです。あのコンドームで有名なオカモトグループのグループ会社です。このユニオンインペリアルは「ボロネーゼ式グッドイヤーウェルト製法」などの高度な技術を持っており、底面の半カラス仕上げ等を見ると「色気が無い」なんて言われたりすることもある国産靴ブランドの中では、なかなか綺麗な靴を作るブランドなんじゃないか、と個人的に思っております。

底面の仕上げがとっても綺麗です。今は削れてしまって見る影も無いですが…。

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実はユニオンインペリアルのオリジナル商品(プレステージ)はどうも足を入れたときの微妙な違和感が拭えず、私の足とは相性が悪いのかなあ…と諦めていたのですが、青山商事が展開するユニバーサルランゲージが別注したこのモデルは、足を入れた時に「おっ」と思うものがあったんですね。それでも最初に馴染むまでは当然少し苦しい感じがあるんですが、それを差し引いても足入れした段階で良い感触があったのでした。聞けばオリジナルのプレステージラインとはまた別の木型を使った特別仕様なのだそうです。

UNION ROYAL・ハンドソーン ダブルモンクストラップシューズ / ザ・スーツカンパニー×ユニバーサルランゲージ公式通販

ハンドソーンウェルテッド(グッドイヤーウェルト製法と違ってリブを使わない)ですので、比較的返りがよく履き心地もソフトで気に入っております。ラウンドトゥでオーソドックスな雰囲気ですが、丁度いいシャープさがあってモダンでもあります。

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唯一紐靴じゃない靴でビジネスやフォーマルに使えるとか、逆にバックルがキザ過ぎてダメだとか、ダブルモンクについては色んな意見がありますが。慣れれば片手でストラップを外して脱ぎ履きできますし、座敷文化のある日本のビジネスシーンには結構合ってる靴なんじゃないかなーと思っております。ベルトの根元がゴムのものならバックルを外さなくても脱ぎ履きできるかも知れませんね(私はゴムが緩みそうでやりませんが…)。スーツでもジャケパンでも、なんならカジュアルでもハマってしまう守備範囲の広さもダブルモンクの良いところだと思います。

 

ユニオンインペリアルがシューズショップ・トレーディングポストとコラボレーションした「ソフィス&ソリッド」というブランドがあるんですが、トレーディングポストが30周年を迎えた記念に発表した「S030」というホールカットシューズが雑誌「THE RAKE」に掲載されておりました。

rake[出展] THE RAKE JAPAN  40P 

ホールカットはアッパー部分を一枚の革で仕上げるもので、傷等のない革を選び綺麗に仕上げる技術が必要なデザインです。一般的なホールカットはカカト部分に革を縫い合わせる部分が来るのですが、このS030にはカカトにもどこにも縫い合わせた部分が無いのです。フチの部分以外ツルッとしております。凄い技術ですね。

 

一枚革といえばジョン・ロブのチャペルというダブルモンクも、ぐるっとリンゴの皮のように巻きつけて一枚革でダブルモンクシューズを作っています。こちらもとっても芸術的。お値段は張りますが…いつかは手に入れたい一足です。



 


JALAN SRIWIJAYA コンビローファー

  • 投稿日:2015/07/26

随分放置してたブログですが…という枕を書くことも無駄なんですが、気が向いたので靴のお話。
最近になってSNSなんかを通じて革靴好きの仲間が増えまして、この歳になって友達が増えるなんて本当にありがたい限りです。私自身まだまだ革靴に関してはペーペーも良いところなんですが、それでも良くして下さる方が多くて本当に感謝感謝です。

今回書くのはこちらの靴について。
ジャランスリウァヤのコンビローファーです。ベルトは関係ないです。

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似たようなタイプのローファーをかのウィンザー公Wも履いておりました。ウィンザー公のはさぞお高いであろうビスポークシューズでしょうが…。

Duke-of-Windsor-with-two-tone-Penny-Loafers-636x900[出展] The Ultimate Loafer Guide / GENTLEMAN’S GAZETTE

 

ジャランスリウァヤはインドネシアの革靴メーカーで、社長さんが革靴の本場とも言えるイギリスに行き修行されてきたんだそうです。日本国内ですとプロパー価格で3〜4万円くらいしますんで、特別靴好きでもない一般的な感覚からすると充分「高い靴」なんだと思いますが、コストパフォーマンスに優れていて「お手頃」であると靴好きの間ではなかなか評価の高いブランドなんです。

 

こちらのローファーはユナイテッドアローズ-green label relaxingの別注モデルで、ローファーの中でも「ペニーローファーW」と呼ばれる高校生のローファーなんかと同じ定番の型。サイズは40です。セールで約2万円程で購入しましたが、しっかりとしたグッドイヤーウェルト製法Wで作られており、大事に修理しながら履けば最低4〜5年は付き合えそうです。

 

ローファーでタイトめのサイズ選びかつグッドイヤーウェルト製法ゆえに、最初は履き心地も硬く癖が付いてくるまで時間がかかりました。ローファーの場合は紐が無いので足が固定されず、馴染むのに時間がかかりますから、馴染むまでの期間は本当に苦痛…。馴染んでしまえば非常に楽なんですけどね。通称「万力」と呼ばれるJ.Mウェストンの靴ほど辛いかどうかはJ.Mウェストンを持ってないので分かりませんが…。

 

汚れを拭き取る時に間違って力を入れ過ぎたがために、右足のヴァンプのとこに薄っすら下地が見える擦り傷があります。私の未熟さゆえの傷…靴に申し訳ないです…。

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先日この靴で有楽町に行き、交通会館前で靴好きの間では有名な靴磨き「千葉スペシャル」に行ってきました。

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ビフォーアフターの写真を撮ったんですが、茶靴であまり反射しないのと私の撮影技術の無さのせいで分かりにくいです。サドル部分の艶に注目していただければ分かりやすいかも知れません。

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クリエイティブ系の仕事をしているので、この靴でどうこう言われたことはありませんが(もっと派手な靴を履いてる人が社内にいます…)、職種や業界によっては絶対NGでしょうねえ…。私自身、休日出勤の時などを中心に履いております。

あと1年くらい経ったらオールソールの時期が見えてくると思うんですが…。やっぱりローファーはレザーソールかなあと漠然と思っていたんですが、ウィンザー公の写真を見たらラバーソールのローファーでした。

dukeofwindsor[出展] A DANDY IN HONG KONG

じゃあラバーソールでも良いかな…という主体性のない私…。