手持ちの靴は割とドレッシーでノーズの長めなモデルが多いんですが、こちらは捨て寸少なめでどっしりしたシルエット。創業300年以上というスペインの老舗メーカー「Berwick」のプレーントゥです。
以前に記事を書いたユニオンインペリアルのダブルモンクと同じく、ユニバーサルランゲージの別注モデル。価格はグッドイヤーウェルト製で26,000円ほどと、だいぶお手頃価格です。
パッと見アメリカの靴メーカー・オールデン990に似てます。というか、似せてるんですかね。アッパーはボックスカーフ製とのことですが、あまり銀面の感じが無いのとバーガンディ色が一層コードヴァンの990ぽいのか「オールデンですよね?」と聞かれる事は多々有ります。
ダブルソールで返りが少ない上にアッパーのボックスカーフが結構ハリがあるため、最初の履き心地は固めな印象。馴染むのにも随分かかったような気がしますし、馴染んだ今でも他の靴に比べるとやや固い印象はあります。その分、だいぶ履きこんだ今でも型崩れ等は起こしていないですし堅牢性も高そうです。
サフィールノワールクレム1925のような割と光るタイプのクリームで仕上げると、いい感じに光ります。
同じくスペインの靴ブランド・ヤンコ等にも時々見られるようなソールの前半分がスタッドラバーソール製です。ウェルトはストームウェルトですので雨には割と強いと思います。
いい気になってしょっちゅう雨の日に出してたもんですから、アッパーに雨染みの後が無数についてムラ感が出てきてしまいました。これは「味」ということにした方が、精神衛生上良さそうです…。
黒クリームで焦がしを入れてごまかしてみたり…。
サイズですが、表記からするとやや大きめな印象です。私の場合はUK7h〜8くらいの場合が多いんですがBerwickの場合は7です。
どちらかと言うとカジュアルな雰囲気がある靴なので、紺ブレやジャケパン等のビジネスカジュアルスタイルで使うことが多いです。オールデン990風なこともあってスーツはアメリカントラッドのいわゆる「I型」と呼ばれるものになら合うと思いますが、シャープな雰囲気のブリティッシュスーツ等には相性が悪いと思います。
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カジュアルなのでキルトタッセルを付けてこんな風に遊ぶことも(もちろん仕事の時はやりません)。
ユニバーサルランゲージは時々Berwickとダブルネームで別注モデルをリリースしています。ちょっと前にリリースした別注モデルは、ワークブーツ等に使われるアメリカ・ホーウィン社のクロムエクセルレザーを使用したノルウィージャンウェルト製法のもので、かなりタフな印象です。雨なんかまるで受け付けなさそう。
【BERWICK別注】クロムエクセルレザー フルブローグシューズ
何気に私の周りの靴好き仲間からも評判の良いブランドで、先日記事を書いたジャランスリウァヤや神匠の様に値段も手頃で比較的品質の高いメーカーで、何かと出費の多い妻子持ちサラリーマン的には非常に有り難い存在だったんですが、ここ最近は取り扱い規模が縮小傾向の様な気がします。このまま輸入ルートが消えてしまうと、一つ選択肢が減ってしまうので頑張って欲しいですね。
品揃えという意味ではAmazon・楽天が一番揃ってるかも知れません。通販なのが怖いですが…。中には返品無料のものもあるので、もし気になる商品で返品無料のものがあれば一度注文してみるのもアリかもです。
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