今回も前回に引き続きオムニバスCD「ザ・一発屋」のレビューです。
今日は8曲目に収録されたイタリア出身のグループ・バルティモラの「ターザン・ボーイ」という曲です。
こちらも前回までのアーティスト同様、一部他ヒット曲があるにも関わらず「一発屋」のレッテルを貼られてしまった、ちょっと可哀想なアーティストでもあります。そう考えると東芝EMIのこのオムニバス、相当に失礼極まりないタイトルということになってきてしまいます^^;
いかにも80sらしい中性的な雰囲気のあるメイクを施したフロントマンでリードボーカルのジミー・マクシェインですが、ターザン・ボーイを含むほとんどの楽曲で実際にリードボーカルをとっていたのはキーボーディストのマウリツィオ・バッシなんだそうです。ジミー・マクシェインはバッキングボーカルがメインでPVではリップシンク、つまり口パクをしているんですね。
84年はじめにマウリツィオが当時ゲイコミュニティで名の通っていたジミーと知り合い、その容姿とダンスの才能に目をつけてフロントマンにしたのがバルティモラの始まりと言われています。85年の夏にターザン・ボーイをイタリアで大ヒットさせ、86年にはアメリカや日本でも大ヒットをおさめます。しかしターザン・ボーイほどのヒットには恵まれず解散してしまいます。
ちなみにターザン・ボーイは第一回でご紹介したM.C.ハマーやヴァニラ・アイス同様、映画ミュータントニンジャタートルズでも使用されています。
っていうかミュータントニンジャタートルズすごくね
もう一発屋と呼ばれるアーティストの宝庫です。
フロントマンのジミー・マクシェインですが、悲しいことに95年の3月にエイズの合併症により他界されています。
ターザン・ボーイで楽しくも少し切ないストーリーを歌い、80sを彩った短命なアーティストではありますが、個人的にはこのオムニバスに収録された楽曲の中でも最も好きな楽曲であったりもします。
次回でレビュー終わるよ!