今回の靴はこちら。Ingenuity(インジェンニアールティ)のパンチドキャップトゥ。
先日のジャランスリウァヤのローファーと同じく、ユナイテッドアローズ green label relaxingの別注品です。購入時の価格は3万円弱だったと記憶しております。
現在仕上げに使用しているクリームは、サフィールノワールクレム1925のコニャックですが、当初は艶抑えめな仕上がりのM.モゥブレィのライトブラウンを使用していました。
初めて「Ingenuity」というブランド名を見た時、正直「インジェンニアールティ」とは読めませんでした。買い物に付き合ってもらった同僚と一緒に「イン…インゲン…ヌイ…ティ?」と無駄に苦戦していたのでした。聞き慣れない名前のこのブランド、元々は台湾の台中県神岡というところにある「kamioka」というスニーカーメーカーのブランドだそう。ヨーロッパから職人さんを呼んでOEM等でノウハウを身につけ、満を持して立ち上げたオリジナルブランドがこの「Ingenuity」だそうです。元々「神匠」というブランド名があるそうで、もしかしたらそちらの名称で知っている方が多いかも知れません。
まだまだ知名度も低く取り扱っているお店もGLRを除けば新橋・八重洲地下街にある「靴みがき本舗」という靴磨き専門店で少し取り扱っている程度ですが、人件費や関税の安いラオスに工場を構えて価格を抑え、この価格ながら本格的な作りの靴を多く販売しています。
履き心地もなかなか。革質はこの価格ですので素人目には若干パーツごとのバラつきがあるように見えますが、バラつきが気にならない様に適材適所で配置している様です。ノーズ部分の面構えが結構好みです。なかなかの美形だと思いませんか?
一緒に見に行った同僚も欲しくなったらしく、同じものを購入。被った日は悲惨です。
ビジネスではこの明るめな茶靴はチャラく見えて不適格なのかも知れませんが割と履いちゃってます。
主にライトグレーやベージュ、カラーパンツ等に合わせています。色はともかく、クォーターブローグ・パンチドキャップトゥくらいの飾りだと、カッチリし過ぎず使いやすい様に思います。
茶靴の面白いのは経年変化が分かるということでしょうか。まだこの靴はそこまで経年変化はしていませんが、徐々に赤みが出てきたように思います。靴磨きの際に同僚の物と並べたところ。右側が私の靴です。ほんの少しだけ赤っぽくなってるのがお分かりでしょうか。
黒靴ではあまり分からないムラ感なんかが楽しめたり、爪先の鏡面磨きも反射させるのではなく透明感を出す面白さがありますね。
靴紐は扱いをミスって毛羽立ちが出てきてしまったので、阪急メンズ東京B1Fにあるシューリペア工房(リファーレ)さんでオーダーメイドしたシューレースに交換してあります。濃い目の色を選んだので全体的に引き締まって更に美形になった様に思います。シューレース交換は手軽に靴の表情を変えれるので楽しいです。
これからが楽しみなメーカーです。