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フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Tag Archives: 一発屋

[CD評]ザ・一発屋~第五回~

  • 投稿日:2013/07/22

 

今回も前回に引き続きオムニバスCD「ザ・一発屋」のレビューです。
最終回となる今回は11曲目に収録されたジグ・ジグ・スパトニックの「ラヴ・ミサイルF-1-11」という曲です。

上記のPV映像のバージョンでは中盤にある日本語ナレーションが入っていないのですが、オムニバス「ザ・一発屋」では中盤にセクシーな女性の声で下記のような日本語ナレーションが入っています。

「過激な暴力。食べ物はおいしい。水を飲んではいけません。夢を見ることは良い。明日、またお会いしましょう。」

謎です

 

上記PV映像でも冒頭に「こんばんは。中央提供でした。」と言うようなナレーションが入ってたり、バンドロゴをバックに「完全誕生」なるコピーが(ヘッタクソな字で)登場したり、何かと話題になったバンドです。

日本のTV番組にも出演したことがあるようです。

最後のほうで心なしか共演者の方々の顔が引きつっている様な…。

 

この時代のアーティストやバンドに多いんですが、ちょうど80年代頃から音楽機材等が大きく技術が進んだ頃で、シンセ音などが強くフィーチャーされたものが多く、ファッション的にもネオンカラー等のショッキングでチープな「作り物感」のあるものがクールと言われた時代でもありました。

ジグ・ジグ・スパトニックのベーシスト、トニー・ジェイムスがパンクバンド「ジェネレーションX」のメンバーだったこともあって、パンク色もどことなくあります。「サイバーパンク」なんて表現が正しいんでしょうか。サイバーパンクはSFのサブジャンルを指す言葉らしいですが。

YouTube動画をご覧頂ければ分かると思いますが、とってもショッキングです。もう髪の毛が立ってるとかそういう次元の話じゃないんです。

ボーカルが顔に網タイツかぶってるんです

sss

夜道で出会ったら男でも叫びますよ。完全に変態です。

でもどことなく日本のV系と呼ばれるバンドにつながる気もします。

 

んで、何となくカンの効く方はもうお分かりだと思うんですが、音とか曲の雰囲気がちょっと布袋寅泰っぽいんですね。

エディ・コクランの名曲「C’MON EVERYBODY」の布袋寅泰カバーとか凄くぽいです。

PVでヴィヴィアンウエストウッドの服着てるのとか、やっぱり70s後半〜80sのパンク色を意識してるんでしょうか。

 

そういえばシドヴィシャスもエディ・コクランのサムシング・エルスをカバーしてましたけど、パンクロッカーってエディ・コクランとか50sオールディーズ好きなのかな…。クラッシュもクリケッツをカバーしてるし…。

チ○コの揺れについつい視線が…www

 

「21th Century Boy」というT・Rexの代表曲「20th Century Boy」をもじった曲も出していました。

こちらでも近鉄特急や不二家のロゴが…よっぽど日本好きなんでしょうか。

その昔「ロックなんて不良の音楽!」と大人から禁止されたなんて話を聞きますが、正直なとこ不良よりヤバイ気もします。でもこういうやったもん勝ち的な音楽あってこその進歩じゃないのかな…とも思うわけで。決して王道として語られることは無いでしょうが、その功績はいろんなミュージシャンに受け継がれているんじゃないでしょうか。

 

 

さて、(無駄に)5回に渡って書いてきた東芝EMIの失礼極まりないオムニバス「ザ・一発屋」のレビューも今回で最後です。

「80sはダセエ!」「なんでこんなもの流行ったの?」と断じてしまうのは簡単ですが、いつの時代も前の時代があってこそなんですよね。70sが無ければ80sも生まれなかったし80sが無ければ90sも無かったわけです。いきなり90sが出てくるわけじゃありません。

ファッションの世界では数年前から80sリバイバルと言われているわけですが、やっぱり90s・00sを踏まえた上での80sであって80sそのものとは異なります。

 

私も中高生くらいの頃は80sの音楽って全然好きになれなかったんですが、色々と聴きまくるにつれて80sの存在も必要だったよね…なんて思って聴くようになりました。

だから是非80sだからと食わず嫌いせずにこのオムニバスを…

まあ別に聴かなくてもいいですwww

気が向いたらどうぞ☆

 

 

 


[CD評]ザ・一発屋~第三回~

  • 投稿日:2013/07/18

 

今回も前回に引き続きオムニバスCD「ザ・一発屋」のレビューです。

今日は5曲目に収録されたザ・ナックの「マイ・シャローナ」という曲です。

前回・前々回と80sらしいシンセ全開なポップチューンでしたが、上記の動画の通り今回はロック!です。自分が初めて聴いたのは、中学生の頃にやっていた深夜の音楽番組か何かだったと記憶しています。

このザ・ナックというバンド、「ビートルズの再来」という触れ込みでプロモーションされたというだけあって、PVの撮り方といい衣装といい髪型といい随所に「ビートルズっぽさ」を出しているんですね。
しかし…なんというんでしょうか、やはり出身が「アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス」という事が影響しているからなのか、なんといいますか

やけに明るい

ザ・ナックに限らず、LA・サンフランシスコに代表されるアメリカ西海岸の音楽はどこか明るく陽気な雰囲気を持っていることが多いと思います。カリフォルニアの気候が一年の大半が晴れで湿気も少なく、冬でも平均気温15度前後という、まさに過ごしやすい風土だからなんでしょうか。
明るい曲でもどこかウェット感の残るUKロックの雰囲気に似せても、どことなく妙に底抜けな明るさが見え隠れする気もします。いや、別にいいんですけどね。

 

「ウェット感を出してるけど、どこか底根で明るい」といえば、最近もそんなバンドに出会いました。
ザ・ナックと同じLA出身のガレージロックバンド「フィドラー」です。

最初にiTunes Music Storeで試聴したんですけど、その時はアーティスト写真なども解説などの前情報も無しで音楽だけ聴いたのです。PVの映像や写真を見れば「ああ、LAらしいな」と思うんですけど、音楽だけ聞くとどうもLAのバンドにしては線が細い様な印象を受けたので、最初はアメリカのバンドだと思わなかったんですね。

(どこのバンドだろう…雰囲気的にロンドンやマンチェスターじゃないな…。もしかしたらスウェーデンとかフィンランドみたいな北欧かな…あっちは割と明るさのあるバンドいるからな…。ザ・ハイヴスみたいな感じで揃いのスーツとか着てるのかな…。)

とか思ってたんですが、PV見て

アメリカじゃん!っていうかゴッツゴツじゃん!

音的な線の細さを微塵も感じさせない、とってもピザやポテトが似合いそうなルックスでした。

 

話をザ・ナックに戻します。

一発屋バンドとして名高いザ・ナックですが、実は前々回のMCハマー同様、マイ・シャローナ以外にも「グッド・ガールズ・ドント」がビルボード入りするなど実はそこそこヒット曲も飛ばしているんですね。アルバムに収録されたシングルカット曲以外の曲もなかなかに粒揃いじゃないかと思います。

しかしマイ・シャローナのインパクトが強すぎたのか、マイ・シャローナを超えるヒット曲が出ず1982年に解散します。その後、1998年にフランク・ザッパのバックを務めていたことでも有名なドラマー「テリー・ボジオ」を迎えて再始動しますが、ボーカル・ギターのダグ・ファイガーが脳腫瘍と肺癌を併発、2010年に帰らぬ人となり、バンドも活動停止となりました。
あーなんか書いてて切なくなってきた…。

良い曲も沢山出しながら「一発屋」のレッテルを貼られて終わっていったちょっと可哀想なバンドでありますが、マイ・シャローナのインパクト絶大なそのリフがロック少年だった私に与えた衝撃は凄まじかったです。ロック史の花道を大きく飾るバンドではありませんが、一度聴いてみる価値はあるんじゃないかと思います。

 

 

次回に続く!

 

 


[CD評]ザ・一発屋〜第二回〜

  • 投稿日:2013/07/06

前回に引き続き、東芝EMIの出したオムニバス「ザ・一発屋」の話題です。
第二回の今回は当CDの4曲目に収録されたアイドルグループ「シャンプー」の大ヒット曲「トラブル」です。

シャンプーはジャッキーとキャリーによるイギリス出身の2人組アイドルグループです。1994年に「トラブル」で大ヒットを飛ばし、2000年に解散しています。PVをご覧のとおり、いわゆる「不良っぽい」というのが売りのグループで、当時はTV番組などメディアはもちろんのこと、店内の有線放送等でよく耳にするほど大々的フィーチャーされていたと記憶しています。

一応アイドルポップスの範疇であろう楽曲ではあるものの、激し目のギターサウンドが入ってロックテイストがあったり、サビ以外はメロディアスでないラップ調だったりと、かなりコンセプトを前面に出した楽曲です。

凄く良く言えばビースティ・ボーイズの「(You Gotta) Fight For Your Right (To Party)」っぽいラップなんですけど、それにしたって酷いラップですけどねwww

 

今でこそ古臭さは感じますがルックスはそこそこ良い方で、このルックスを維持しつつ2nd以降も楽曲も攻めていけてれば、あるいは一発屋では終わらなかったのかも…なんて思ったりもします。

よくロシアのお騒がせ2人組アイドルグループ「tATu」が似てるなんて比較されたりしますね。なんと言いますか、刺激的なイメージ戦略という意味でも共通します。TVやイベントをドタキャンしまくるという「お騒がせ戦略」が裏目に出て、言ってみれば干された状態になって結果的にtATuも一発屋みたいになってしまいました。

こちらはtATuが因縁つけて出演をドタキャンし、当日ただでさえ喉の調子が悪かった司会のタモリを困らせた結果、共演していたミッシェルガンエレファントが急遽演奏して株を上げたという「伝説の夜」の映像。うーんカッコイイ。

↑最後のほうで女性アナウンサーが泣きそうな声で「ありがとうございました」と言ってるあたり、本当に大変だったんだろうなという気がしますw

 

tATuが似てるってのは、tATuが出てきた時にシャンプーを知っている人は結構話してたんですけど、同じイギリス出身のアイドルグループ「スパイス・ガールズ」もデビュー曲「Wannabe」のPVを見るとどことなくシャンプーに似てるっちゃ似てる気もします。ラップっぽいしね。

こうやって見ると、大ヒット曲の後に尻すぼみで消えていくグループは多いものの、時々こういう刺激的なアイドルポップスグループが出てくるのは世の常なのかなーとか思ったりもします。日本で言うとPerfumeとかきゃりーぱみゅぱみゅは位置付け的に近いんですかね。不良っぽくはないけど、正統派アイドルっぽくない、刺激的って意味で。

 

ちなみにシャンプーのWikipedia見ると、前回のM.C.ハマーと比べて悲しくなるくらい質素なんですね…。

さて、その「トラブル」の歌詞なんですけど。読んでみると、夜遊びしてはっちゃけた挙句タクシーも拾えず車盗もうとして警察に連行されて

「早く家に帰んなきゃ…親に怒られる」

という、不良っていうよりただのバカみたいな内容でして。マフィア色が強烈なアメリカのヒップホップからすると、なんか平和すら感じてしまうのでした。

 

次回へ続く…!