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フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Tag Archives: 足袋

吉靴房で靴をオーダーしました

  • 投稿日:2013/10/15

京都のハンドメイド革製品工房吉靴房さんから、オーダーしていた靴が届きました。
別に狙ったワケじゃないんですが、到着したのがちょうど誕生日に近い日で図らずも「自分への誕生日プレゼント」になりました。

こちらがその靴です。

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吉靴房の代表作「単皮(たび)」というモデルです。
ほぼ昔からある地下足袋ベースのSOU・SOU足袋とは異なり、靴に近い要素があります。

現在の「足袋」はもともと鹿等の一枚皮で作った半靴であったため「単皮(たび)」と呼ばれており、後に当て字で現在使われている「足袋」に変わったという説があります。そう考えると足袋の先輩ですね。

足袋(たび) – 語源由来辞典

 

 

SOU・SOUのダブルネームモデルとしても販売されており(内部の焼き印にSOU・SOUの文字が入ります)基本的に白・黒のみでの展開なんですが、ダブルネーム扱いではない方のモデル(焼き印が違うだけで同じもののようです)では内側・外側で色を変える事もできます。今回は外側が白・内側が紺のツートンカラーです。

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SOU・SOU×吉靴房 / SOU・SOU net shop

吉靴房×SOU・SOU / 吉靴房

吉靴房 / 単皮(たび)

こちらは完全受注生産の製品ですので、注文後のキャンセルやサイズ交換ができません。京都にいる方は直接工房に出向いて採寸できると思いますが、他地域ですと難しいかも知れません。
私の場合は代官山・無垢里に展示会で吉靴房の野島さんが来られた際に採寸して頂きました。

靴としてはなかなか高額な買い物になりますので、近くで展示会等があった場合は何とかして行って採寸してもらった方が良いんじゃないかと思います。

オーダーしてから受取までは約2ヶ月くらいでした。もっとも、オーダーの混み具合や内容によって期間は異なってくると思いますので、もっとかかる場合もあると思います。詳しくは吉靴房さんに直接問い合わせたほうが良いと思います。

 

 

 

SOU・SOU(若林株式会社)やCA4LA(有限会社ウィーブトシ)・TENGA(株式会社典雅)なんかもそうなんですが、単純に「自分が良いと思ったもの」「自分が好きなデザインのもの」というだけでなく、その企業の持っている理念だったり指針みたいなものに魅力を感じて、半ば「応援」とか「投資」に近い気持ちで商品を購入する事があります(極端なことを言えば消費とはそういうことなのかも知れませんが)。

自分にとって吉靴房もそんな存在でして「新しい日本の履物文化の基本となるものを作りたい」という理念に共感を覚えて強い興味を持ちました。そんな新たな時代に向けての日本の履物デザインの一つとして「単皮」は制作されたそうで、是非とも一足は欲しいと思っていたのです。

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なお、有料にはなりますが、カカトの交換・ソールの張り替え等もやってくれるそうです。
大事に履けばまさに「一生もの」に近いかもしれませんね。

 

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以前にも似たような事を書いたかも知れませんが、「日本の伝統の技術」とか「日本古来の文化」というのは、本当はある種の「ナマモノ」っぽい部分があるのだと思っています。

「日本古来の文化」になど興味も無かった中高生時代にはあまり深く考えたこともなく、何となく教科書の一節に出てくる干物みたいなものの様に感じていました。でも、よくよく考えてみれば今残っている「伝統」と呼ばれるものを作り始めた人たちは、それが「最先端」だったのです。最初から古典を作ろうとはしていなかったはずです。
今でこそビートルズはロックの古典のように言われていますが、最初からビートルズはよくできた古典だった訳ではなく、大勢の人に話題にされて結果的にレジェンドに変わっていったんだと思います。それと一緒じゃないかと思います。

欧米から入ってきた靴をそのまま履き続けるのも、様式美にまでなった呉服の一部としての履物に従うのも、決して間違いではないでしょう。でも、その一方で現在進行形の日本の履物というものを履くのは、それはとても良いことなんじゃないかと思うんです。今既にスタンダードになった物を使うことよりも、今「最先端」として進行中の日本の伝統を身につけることで、ほんの小さな一コマに過ぎないかも知れないけれど推し進める事ができるかな…と思ったりもします。

 

様式美全てを否定するつもりはさらさら無いんですが「これはこういうもの」「これはこうあるべき」という先入観や固定概念を一度横に置いといて、少しだけ自分が日常の中で使うものに対して考えてみる…というのは、実は髪をおっ立てたり鋲付き革ジャンを何も考えずに着ることより、よっぽどロックでパンクじゃないのか…と、オッサンながらに考えてみたりもします。

なんか堅苦しくなってきた…(´∀`;)

履いてみた感想ですが、こういう靴はおろかオーダー靴自体が初めてですのでオーダー靴として「これこれどうだ」と書くのは非常に恐縮ではありますが、楽なのにピタッとくっつく感じと言いましょうか、凄くフィットします(当たり前か…)。靴を履いていて足のどこにも無理を感じない、今まであまり味わったことのない感覚でした。

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SOU・SOU地下足袋も(特に日進ゴム製のレザー足袋)かなりフィット感があって好きなんですが、この靴にはそれとはまた少し違った良さがあると思います。今年の秋冬はヘビーローテションにしようと思っています。
メンテグッズ買わなきゃ。

 

 


手描きの地下足袋を作ってみました

  • 投稿日:2013/09/26

つい先日までプレシューズだとかファーストシューズだとか言っていた気もしますが、娘もどんどん成長し勝手に歩きまわるようになりました。まさしく文字通り目が離せなくなってきました。
娘は今約1歳8ヶ月。ミキハウスで買ってあげたファーストシューズはややキツくなり始めた様です。

 

親のエゴと言いますか、私も嫁もプライベートでは専らSOU・SOUの地下足袋を履いていて、かつ娘もほとんど全身SOU・SOUの子供服ライン「わらべぎ」の服を着せています。で、やっぱり「わらべぎ」には下駄や地下足袋がしっくりくるんです。もともとが和服ですからね。

SOU・SOU わらべぎ – 新ジャンルの子供和服(こどもわふく)

「わらべぎ」には高砂産業製の子供用地下足袋もありまして、これまたポップで可愛らしいのです。

SOU・SOU わらべぎ – こども地下足袋

しかしサイズは17.0から…。いくら大きくなってきたといっても、娘はまだまだ12〜13cm程度ですので履かせることはできません。SOU・SOUの公式ブログでは若林さんが地下足袋製造会社・丸五さんと新こども足袋の打ち合わせをしているようで、ブログの写真を見る限り12cm〜で展開しそうな気配なんですが…まだ商品としては出てこないみたいです(若林さん早くー!www)。

SOU・SOUホームページ – 一語一絵 / 一日一駄話

 

 

というわけで、丸五さんのプレーンな子供用地下足袋を買ってみました。SOU・SOUコラボの丸五足袋と違って中国製ですが。
(※写真左の足袋は丸五さんのではないですが)

tabi

祭りジョグ子供用 – Amazon

やっぱりソールの貼り付け部分とかがSOU・SOUコラボに比べると微妙に雑な気がする…とりあえずまぁいいか。
しかしこのプレーンな状態では味気ないです。お祭りとか神事なら白い足袋じゃないとマズいでしょうが、今回は普段使い用を想定しているので子供用の靴としてはあまりに寂しいです。

 

そこで導入したのがこちら。ファブリックペン。つまり布用ペンです。

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マービー ファブリックマーカー中間色6色セット
マービーファブリックマーカー基本色6色セット

商品説明では「耐水性・耐光性に優れ、にじみにくく洗濯にも耐えます」とのこと。まだ雨や洗濯は経験していませんが、今のところ褪色や色移りのような事態は起きていないです。

 

 

SOU・SOUテキスタイルデザイナー脇阪克二さんや、画家の木村英輝さんの様にはいきませんが…。
一応それなりに絵心の切れっ端くらいは持ち合わせているつもりですので、娘が喜ぶようにと一生懸命描きました。

 

こちらは花をテーマにしたもの。タイトルをつけるなら「はないっぱい」でしょうか。

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つま先をカラフルにしてみました。これだけで結構可愛く見えるものですね。

 

 

こちらは娘の大好きな猫をフィーチャーしたもの
何となく猫→夜→夢ということで、夢の中をイメージしてみました。

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反対側にはこれまた娘の大好きな象。象の描かれた方のつま先には象のおやつにリンゴを描きました。

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んで、調子に乗って追加制作。
ネットで丸五さんの足袋を後染めしたものを発見したので、こちらにもファブリックペンで。

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ちょっとロックな感じでヒョウ柄にしました。娘は「花」と言ってましたが…。

先日購入した木村英輝×SOU・SOUコラボの足袋「Yellow Tiger」をちょっと意識しました。

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ヒョウ柄自体はそれほど描くのは難しく無いと思うんですが、柄が細かいだけに何しろ地道です。しんどいです。途中で泣きそうになりながら描きます。
せっかく手描きなのにプリント物のヒョウ柄と同じじゃアレなんで、ところどころ数字等を入れてみました。見つけれるかなー?

 

SOU・SOUで子供用丸五足袋が出たら間違いなく買いますし、きっと足袋の品質もデザインの精度も商品には及ばないと思います。
でもこうやって親が手作りで子供のために「世界に一つのもの」を作るっていうのも、そう悪くない楽しみ方かなーと思ったのでした。ファブリックペンも子供足袋もそれほど高いものではないので、もし絵心のあるパパママは挑戦してみても良いかも知れません。

 

ちなみに、自慢じゃないですが。いや自慢ですが

SOU・SOU KYOTO 青山店に行った際に娘に猫の足袋を履かせていたら、海外から来られたカップルの方に

「コレはどこにあるんだ?」

「えっ!ハンドメイドだって?」

「これは君が描いたのか!」

「すばらしい!写真を撮らせてくれ!」

と興奮気味に言っていただきました。「大したことないですよ」と謙遜しましたが

 

俄然調子に乗っております

 

 

 

次は何をモチーフに描こうかなー。