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フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Tag Archives: 靴磨き

革靴を履き下ろす前にやっていること

  • 投稿日:2016/10/18

革靴好きの方とお話していて、靴磨き方法とか使用クリームの話にはなるんですが、意外と履き下ろす前の「プレケア」の話にならないんですよね。

やっぱり最初だけの話だからなのか「そんなのもう常識だよ」って事なのか分かりませんが…。ってことで、今回は革靴を履き下ろす時に私がやっている、プレケア(自己流)について。

 

■プレケアの行程

私がやっているプレケアは大きく分けて以下の3つの行程です。

1.ホコリや汚れ・古いクリームの除去
2.皮革への栄養補給と柔軟性の確保
3.靴の調教や微調整など

基本的にどの革靴も買ってきたらこの3つの行程を経てから履き下ろしています。

高級靴店なんかだとある程度やってくれる事もありますけどね。

 

 

 

■1.ホコリや汚れ・古いクリームの除去

新品の革靴って凄くきれいなイメージがありますが意外と汚れてたりします。気の利いた高級靴取扱店だと、スタッフの方が時々靴の状態を見ながらケアしてくれてる事もありますが、そうでない場合も多々あります。基本的にそういうお店では買わないようにしてるんですけどね…。

 

まず、柔らかい馬毛ブラシで表面についたホコリを取り払います。
ホコリは湿気を吸ってカビの温床になったりするので、ホコリ除去は何気に重要な行程だったりします。
私が使っている馬毛ブラシはコロニルのこちら。大きめなので一回で広い面積のホコリを除去できます。スウェードの場合はこの行程はホコリ取りだけで充分な事が多いです。

 

次に表面についた汚れや古いクリームの除去。
古いクリームを放置すると汚れとして沈着してしまうことがあるので、なるべく除去しておきます。固く絞った柔らかい布で水拭きで良いと思いますが、私は栄養補給もできるサフィールノワールのローションを使っています。油性なので同じ油系のクリームの除去にも良いと思います。

 

 

■2.皮革への栄養補給と柔軟性の確保

買ったばかりの革靴は結構乾いてる事も多いので、栄養補給を行って革に柔軟性を取り戻します。
店員さんが購入時にケアしてから渡してくれる、気の利いたお店もありますけどね。

 

 

靴の皮革にとっての栄養は主に油分です。代表的なのはミンクオイルとかホホバオイルとかですね。
油が抜けて乾燥した革は柔軟性が失われているため、曲げ伸ばしした際に革の繊維がちぎれて最悪ヒビ割れに発展してしまう場合も。そうなってしまわない様に予め栄養補給して柔軟性を確保します。

 

私が使っているのはM.モゥブレィのデリケートクリームです。
皮革を柔らかくするラノリンが含まれていて柔軟性を取り戻してくれます。革が柔らかくなるので、履き始めの革の固さが幾分楽になります。

 

スウェードの場合はコロンブスのヌバック・スウェード用の栄養ミストを使っています。
ちなみにこのミスト、フローリングフロア上で使うとめちゃくちゃ滑りやすくなって転倒したりするのでご注意下さい(経験済)。

 

レザーソールの場合は、M.モゥブレィのレザーソールモイスチャライザーを使う事もあります。
特にグッドイヤーウェルト製法の靴の場合はソールが馴染むまで曲がりにくくて苦労することも多いので、モイスチャライザーで柔軟性を与えておくと多少馴染みが早くなるかも…かも…。

 

 

■3.靴の調教や微調整など

調教とか調整っていうとスゴそうに聞こえますが、なんてことはない「クセ付け」みたいなもんです。

前述の通りグッドイヤーウェルト製法の靴は、その構造上ソールが馴染んで屈曲しやすくなるまでに時間がかかります。そのため最初のうちはソールが上手く曲がらず、つま先部分が地面と擦れて削れてしまう事がよくあります。予め金属やラバーをつま先に仕込むという手もあるんですが、履き下ろす前にぐぐっと曲げてならすと多少マシになります。この時に、2の行程で柔軟性を確保してると曲げやすくなります。

 

この行程でついた甲のシワはずっと付き合う事になるので、特にコードバンの様にシワが思い切り入る素材の場合はボールペン等を駆使して好みのシワを付けることがあるそうです。
もし多少指等に当たる場合はストレッチャーを使って当たる部分を伸ばすこともあります。あんまり無理に変形させると靴を痛めてしまうので、ほどほどにしないと駄目ですが、この作業である程度楽になることもあります。

 

 

そんなに大した事はやってませんが、以上が私が行っているプレケアです。

最後の3の行程は本当に最初だけでしょうけど、1と2の行程については靴を履いていく上でも共通するケア方法ですので、これから靴磨きを始めるという方は良い予行演習になるかも知れません。

 

 

自分でやるのは自信がない…という方は、青山のBriftHや新橋・東京駅の靴磨き本舗などの靴磨き専門店でプレケアを受け付けている様ですので、そちらを利用してみても良いかも知れません。私の自己流プレケアよりずっと上手にやってくれると思います…。

 

 

 

 


ハンズメッセ2015の戦利品

  • 投稿日:2015/09/01

昨日の仕事帰りに東急ハンズ銀座店に行ってきました。
「ハンズメッセ」という東急ハンズのセールで、靴クリームが安くなっているとの情報を聞きつけたためです。靴磨きを趣味とする私としては無視するわけにはいかないです。

今年もやります!大感謝バーゲン ハンズメッセ

 

私の使っている靴用クリーム・サフィールノワールクレム1925も20%オフ対象品。単価が税抜2000円と割と高い商品なので20%オフは嬉しいです。

 

とはいえ、一回量ってそれほど多く使わない上にクレム1925は一瓶の容量が多いので、今使っている物が無くなるまでだいぶ時間がかかりそうですが…。まあ備えあれば憂いなしということで買ってきました。

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あって損はない黒のクレム1925と同ブランドのワックス。いずれも20%オフで買えました。

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残念ながら20%オフ対象外でしたが、ハンズアプリ会員限定の5%オフクーポンがあったので他にも買ってきました。

油性の汚れやクリーム落としに効果大なサフィールノワールのレザーバームローション。

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同じサフィールのユニバーサルレザーローションの上位版みたいな位置づけで、ミンクオイルが多少含まれている様です。このクリーナーは絶対使う物なので少しでも安く買える方が嬉しいです。

 

靴の湿気&臭い取りのシダードライ。吸湿・消臭効果のあるシダーウッドのチップを袋詰めした製品です。
革靴にはシューツリーを使いますが、SOU・SOU足袋やスニーカーにはシューツリーが使えないので、一日履いた後にこのシダードライを突っ込んでおきます。本当に臭いが消えます。

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その他には古くなってきたブラシなど。しめて7,182円。
ちょっと買い込み過ぎました…(;´∀`)

 

 

ハンズメッセは明日9/2(水)まで開催だそうです。

※記事中で紹介した商品は在庫切れの場合もございますので、店舗に直接お問い合わせ下さい。

 

 


ハイシャインの落とし方はこの方法が良いっぽい

  • 投稿日:2015/08/08

仕事で履く靴は大抵ハイシャイン(鏡面磨き)を施しています。もちろんピカピカになると気分が良いというのもありますが、靴をなるべく長持ちさせる防汚・保護の目的もあります。貧乏性なので…。(人によってはワックスを使わないほうが皮革に良いという考え方もある様です)

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私がハイシャインに使っているのはサフィールノワールのビーズワックスポリッシュ。他のワックスはそれほど沢山使ったことは無いのですが、私の知ってる中では仕上がりが自然で尚且つしっかりと輝く印象です。

 

ハイシャインしっぱなしだとワックスが表面を覆っているため皮革の通気性が失われたり、ワックスが次第に硬化して最悪ヒビ割れる事もあるので、ある程度様子を見て時々剥がしてあげる必要があります。

 

 

ハイシャインの落とし方には色んな方法があるのですが、ネット上でもよく見かけるのがM.モゥブレィのステインリムーバーという商品を使う方法。私も最初はこのステインリムーバーを使ってハイシャインを落としてました。

ただ、このステインリムーバー、「水性」のためか油性であるワックスが融解しにくく、落とすのにナカナカ時間がかかります。かといって早く落としたいからとステインリムーバーの量を増やしてしまうと、その強力な洗浄力でかえって革を痛めてしまうこともある様です。私もやり過ぎてしまったのか、革の表面が荒れてしまった靴が何足か…。かなり強力なので水で薄めて使う方もいるようです。

 

 

私が今やっている方法は、某有名ブランドの店員さんに教えてもらった方法。サフィールの乳化性クリーム(青と金のフタのやつ)を使って落とす方法です。

 

ハイシャインの表面に多めに乳化性クリームを塗り、

クリーム塗布

豚毛ブラシでワックスと飛ばすような感じで表面をブラッシングします。
(下に新聞紙などを引いておいたほうが良いと思います)

ブラッシング

最後にクリーナーを使って拭き取ります。

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乳化性クリームの油分でワックスを溶かし、ブラシで飛ばして、クリーナーで拭き取る…という感じです。

左側(右足)だけ落とした状態です。
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クリーナーはステインリムーバーではなく、サフィールのユニバーサルレザーローションがやはり成分的に近いのか落ちやすい気がします。一回で落ちきらなくても同じ手順でもう一度行えば大抵取れると思います。

時間的もほとんどかかりませんし、リムーバーを何度もかけるわけではないので靴への負担も少なく済みそうです。

 

某店員さんは乳化性クリームを…とのことでしたが、油性のサフィールノワールクレム1925(角瓶のやつ)でも同様に落ちる気がします。どうしてもしつこく取れにくい場合のみ、ステインリムーバーを少しだけ使うと良さそうです。


某店員さんによると乳化性クリームは靴と同色のものが望ましいとのこと。ニュートラルならどの靴にもいけそうな気がするんですが、ニュートラルは揮発性が高い傾向があるらしく、アンティーク仕上げなどの靴によっては色落ちの様な現象が起きる場合があるそうです。私はたまに使っちゃってますが…その辺は自己責任で……。

やはり油には油…というのがセオリーなのかもですね。

 

 

MEN’S EXが以前に出していた「最高級靴読本 究極メンテナンス編」という本を電子版で購入したのですが、なかなか勉強になりました。特に、青山のブリフトアッシュ代表・長谷川裕也氏と、MAESTRO代表・松室真一郎氏の、それぞれ違った哲学に基づいた靴磨き方法は参考になります。

▽電子版はこちらで購入しました。iPhone・iPad・PCから見れて便利です。

ついでに私の愛用するオススメブラシ。抜け毛がほとんどないです。

 

 

 

(追記 2016年4月5日)

乳化性クリームより同じサフィールノワールの油性クリームのほうが楽に落ちるとの情報を頂きました。

今はサフィールノワールクレム1925のニュートラルを少量柔らかい布にとって塗り、ワックス層を溶かしながら優しく拭き取る方法にしています。


布が汚れたら拭く面を変えて、繰り返し行います。ゴシゴシと力を入れてしまうと表面を傷つけてしまうので、優しく少しずつです。最後にローションタイプのクリーナーで拭き取るのは一緒です。

私はニュートラルを使っていて問題ありませんが、前述の様にアンティーク仕上げの様なパティーヌを施している靴などは色を飛ばしてしまうこともあるそうですので、ご使用の際は慎重に…。