Atrasi-2079-Vox

フリーランスウェブデザイナーArata-Atrasi-Takamiのブログ。服・靴・育児ときどき開発。

Tag Archives: Apple

DAWのインターフェースデザインについてのお話

  • 投稿日:2013/07/26

Macで音楽制作をするようになってから、専らDAW(デジタルオーディオワークステーション)ソフトはLogicを使っています。現在使っているのはAppleが開発・販売するLogic Pro 9です。

つい先日Mac App Storeを開いたら新バージョンの「Logic Pro X」が発表されていました。

logic1

 

価格:17,000円←う~~~む……

 

なんでしょうね、この価格破壊。今他のDAWソフトがどんなもんなのか知りませんが、私がDAW使い始めた頃って、Lite版とかGaragebandみたいな導入向けソフトウェアを除けば、そこそこプロユース仕様のバージョンって1本10万円近くはしたと思うんですよね。

今使ってるLogic Pro 9を同じくMac App Storeで買いましたけど、その時も17000円でした。
それまでLogicにはProと廉価バージョンのExpressという2種類があったんですが、Expressの最終バージョンLogic Express 9の定価が24000円位だったと思うので、ProがついにExpressより安くなってしまったんですね。ダウンロード販売だとやっぱりコストカットできちゃうんでしょうか。
この時点でExpressを購入する理由はMacOSの対応OSバージョンくらいのものになってしまった気がします。

安くなるのはいいんですけど、数万円もするExpress・Studio(Logic Proを含むスイーツ製品)を購入してきた自分にとっては少しやりきれない気持ちもゴニョゴニョ…。

 

さて、そのLogic Pro Xですが。前バージョンの9でも感じたのですが、どんどんExpressとかGaragebandみたいな雰囲気になりつつあるように思います。何と言いましょうか「細かい箇所まで手が届くけど少し敷居の高いフラッグシップモデル」という雰囲気から「説明書など見なくても直感的に操作できるビギナーにも使えるDAW」へと変化してきているという印象です。

logic2

こういった直感的インターフェースというのはLogicやGaragebandに限らず、MacOS・iOS・iLife・iWork等のAppleソフトウェアの多くに共通して見られるものですが、それがだいぶ顕著になってきた気がします。

 

しかし、個人的にだいぶ前からDAW全般について思ってたんですが、なぜこんなにも実物っぽいインターフェースデザインが多いんですかね。いわゆるiOS初期〜iOS6までのスキューモーフィックデザインってやつですね。現実世界にあるものに極力近づけることで操作方法を連想させるってやつです。

logic3

別にWebの世界で脱スキューモーフィックデザイン・フラットデザイン化が流行しているからって訳ではなくて、やっぱり今ある実物っぽいデザインというのは違和感があるんですよね。Ableton Liveなんかは結構フラット化してたりはするんですけど、それでもちょっと納得行かないというか。

live

 

 

例えばPAN(L・Rの振り分け具合を調整するパラメータ)ですが、大抵のDAWで下記の様な実際のミキサーにあるツマミ状のものがGUIとして実装されているんですね。左に回せばL・右に回せばRという感じで。

pan1

でもこれって、実際に指で回すからツマミ形状が活きてくるのであって、マウスで操作するのは結構ダルいと思うんですよ。だってマウスで左右にひねるように操作するって何か変じゃありませんか?
見た目は現実に近いけど、操作としては現実離れしているというか。

もちろん上下にドラッグしたりすることで操作可能ではあるんですけど、それならDJミキサーなんかによくあるフェーダーっぽい奴でもいいと思うんですよね。フェーダーだと感覚的に分かりにくいっていうならメーターの形状だけ今のままで、操作時だけオンクリックでフェーダー状のモーダルウィンドウか何かを表示するって方法でも良いと思います。

こんなかんじで。

pan3

ちなみにiOS版のGaragebandのPANはフェーダーみたいにスライドさせるやつです。こっちの方がマウス操作の場合でも良いような…。

pan2

 

 

時々プラグインソフトウェアにもありますし、Logicのアンプシミュレータなんかでも似たようなやつはあるんですけど、それこそサラウンドとかで考えるなら下記のような3Dフィールド上にピンを打つことで自動的にPAN・レベル・リバーブの数値を調整する様なものがあったって良いと思います(自動的に調整するパラメータはチェックボックスとかで選択可能とか)。

3d

 

 

こういうのって技術的には不可能じゃないと思うんですけど、なんで実物っぽいデザインがこんなにも根強いのかなーと素朴な疑問です。昔ほどプロの現場・機材でっていうモノでもなくなってきたと思いますし。まー何かと変えるのって大変だとは思うんですけどね。

最近Logic以外触ってないから、もしかしたら他のDAWとかでは既に実装済だったりするんですかね…。

 

 

そしてもう一つ!

Logic Pro 9ユーザは割引価格とかないのん?

 

こっちのが重要だったりしてwww

 

Logic Pro Xは買うかどうかわかりませんけど、もし買ったら使用レビューの一つでも書いてみようかと思います。

 

 

 


WWDC2013のあとの感想〜MacPro編

  • 投稿日:2013/06/12

MacPro今回のブログはひき続きWWDC2013ネタです。

今回は新iOS・新Mac OSの発表以外にも新製品の発表がありました。その中でも今回一番の話題をかっさらったのは恐らくこの製品でしょう。

新型 Mac Pro

MacPro

通勤電車の中でWWDCの情報をチェックしてたんですけど、正直このデザインを見て

空気清浄機じゃん

と思ってしまいました。なんかダイソンとかでありそうな。アロマオイルとかセットできそうな。っていうか昔持ってた気がする、こんなの。確かTENGAとかいった気がする。

 

やっぱインパクトあったみたいで、Twitterやネット上のあちこちでネタにされまくってました。
よく目にしたのは

  • ゴミ箱
  • オナホール
  • バッファローマンの腕についてるアレ
  • 花瓶

といった意見の数々。うーん、確かに見えますなwww

私はそこまでAppleファン歴長い方ではありませんけど、Appleが周りがギョッとするようなデザインの製品を発表するのは珍しいことではありませんので「おぉー」と思った程度でしたが、まあ刺激的ですね。

ゴミ箱といえば、Amazonで非常によく似たルックスのゴミ箱が発売されてまして。

もう既にレビュー欄が餌食となっております。

Amazonの公式Facebookページでも「商品のお間違えにご注意下さい」なるコメントまで出る始末。
ama

 

 

前にも似たような製品は出してた

なんとなーく個人的に既視感があったこのデザイン。なんだろうなー…オナホ持ってたとかそういう話じゃなくて、なんだっけなーこれ…どっかで見たなーと思っていたら。

20th anniversary Macintosh

20th

 

これだこれ!

以前になんとなーく歴代Macについて調べた時に見たやつです。これはゴミ箱というより象印っぽいですけど。

ちなみにこちらの20th記念モデル、97年にApple創業20周年を記念して発売されたモデルだそうで、Apple創業者であるスティーブ・ウォズニアックとスティーブ・ジョブズに送られたらしいんですが、ジョブズはこのデザインが気に食わなくて窓から放り投げたという噂話がある製品ですw

ということは、この新型Mac Proもジョブズは嫌いなのかな…。

 

んで、この円筒状の新型Mac Proの穴は何かというと「上部についた排気口」だそうです。上部排気口という機構自体は実は初めてではなくて、以前にも同じような機構を持つ製品がリリースされていたんだそうです。

Power Mac G4 Cube

PowerMac_G4_Cube

職場の先輩のSさんが所有しているそうです。

今までの流れからいくと、こういうデザインの製品が出てくるのはAppleにおいてはそれほど珍しいことではないというか、むしろ最近は正統進化版とかベーシックデザインの延長にあった製品が多かったのもあって、久しぶりに「Appleらしい」デザインの製品が出たんじゃないかとも見れると思います。

Mac Proという名前

結論から言うと、今回の新型Mac Proは個人的には「Mac Pro」という名前で出さなくても良かったんじゃないかと思ってます。別に「Mac Proはあの質実剛健なルックスがいいんだよ!」とかって話じゃありません。

以前にラーメンズがAppleのCMに出演した時なんかもそうでしたが、Macがビジネスユースというよりはコンシューマ向けで考えられているというのは結構知られています。

恐らく「Pro」という名称自体が、iMacやMacbook等のそういったコンシューマ向けとしての製品とは差別化した、「プロの現場で活躍する高スペックマシン」という意味合いが強かったんじゃないかと思います。

しかし、もう現行iMacの最下位モデルですら大抵のことはできてしまいます。3Dグラフィックや重いムービーをグリグリいじるならまだしも、ちょっとした音楽制作やデザイン程度なら現行iMacで充分プロの現場で通用してしまうんですね。むしろライトユーザーにはオーバースペック気味かも知れません。
(ライトユーザーはそれこそiPad等のタブレットに流れていくのかも知れませんが…)

つまり「スペック的なフラッグシップモデル」であって、あえて「Pro」とつける必要性は薄れてきたんじゃないかなーと思うのです。以前より製品自体の拡張性というものの重要度も薄れてきたというか、外付けで結構何とかなってしまうので、ストレージを三発も突っ込む必要ないのかも知れないですね。

職場の先輩Sさんは「Mac mini 兄貴」と言ってましたが、そんな感じかも知れません。流石にAppleが「兄貴」はないでしょうから「Big Mac」とか…あ、それは商標的にまた揉めそうな…。

散々言いましたが、実は個人的には新型Mac Proのデザインはそんなに嫌いじゃないです。それほど高スペックを必要としてないのと、価格が恐らく凄そうなので買う気は起きませんが…。

むしろ皆が騒いでるMac Proよりも、同時発表された

AirMac Time Capsuleはこれでいいの?

airmac

ということについて、少しばかりマカーの皆さんと語り合いたい気がします…。

そういえば新型iPad miniの発表ありませんでしたね…。型落ち期待してたんだけどな…。


WWDC2013のあとの感想〜iOS7編

  • 投稿日:2013/06/12

ios7

 WWDC 2013が開催され、iOS7や新Mac OS等の発表がありました。
その中でも今回はiOS7について個人的な見解を。

 

フラットデザイン

iOS7は噂通りジョナサン・アイヴが推したという「フラットデザイン」化しましたね。
apple-exec-jony-ive

最新版のWindows OSやWindows Phone、Google+等のサービスなどを始め、Webデザインの世界でも去年くらいから「フラットデザイン」が一気にトレンド化したしたわけですが、iOS登場時からずっと貫いてきた「スキューモーフィックデザイン」がついにiOS7を境にレガシー化するわけですね。胸熱。

「フラットデザイン」はその名の通り、シャドウやグラデーション等の表現が少ない平坦でシンプルなデザインです。Web2.0なんて言われていた頃のデザインがリアル感を前面に出していたのとは対照的です。

flatVertical Infinity

 

ロンドンの地下鉄標識に着想を得たというWindowsのMetro UI(その後、商標問題でModern UIに名称変更)や、最近のGoogleサービスで採用されたものが代表的です。

「スキューモーフィックデザイン」とは現実世界にあるものに極力近づけることで、操作方法を現実世界での経験から想起させることを狙いとしたデザインです。そのためグラデーションやシャドウ等の要素をふんだんに使用したリッチなデザインが特徴です。

voice

例えばですが、ボイスレコーダーアプリにおいて最低限必要なのは「録音」「停止」「再生」等の操作ボタンだと思いますが、スキューモーフィックデザインではリッチなマイクロフォンのデザイン等が施されています。本来であれば「無駄」にも成り得る訳ですが、現実世界での経験をそのまま活かせる事で、操作方法を直感的に理解できる…という考え方ですね。

この二つのデザインはどちらが優れているとか劣っているという事ではなく、インターフェイスデザインに対する哲学の違いとも言えます。それについてはWeb・GUIデザインで有名な中村勇吾氏が以前にTwitter上で触れていました。

 GUIデザインを多く手がけた人ならではの発言だなーという気もします。これはiOS7がフラット化するかも〜なんて騒ぐ前のツイートですんで、そういう意味では流石だなぁと思ったりもします。

iOSが登場した当時のデザイントレンドというのもiOSのスキューモーフィックデザインに大いに影響したとは思いますが、個人的にはそれ以上に「携帯電話を再発明する」という当時のiPhoneの製品コンセプトによる部分が大きいと思います。
というのも、スマートフォンというカテゴリ自体はiPhone登場以前にも存在こそしたわけですが、当時のスマートフォンというのはビジネスユースの携帯端末という印象で今のような形ではありませんでした。その枠組みを超えて「誰もが使える超クールな携帯端末」という目標を掲げていたiPhoneにとって、現実世界を閉じ込めた様なスキューモーフィックデザインはiPhoneだけでなく当時のスマートフォンにおいて必要であったと思います。

 

しかし、ここまでスマートフォンが定着してユーザがタッチUIにも慣れてくると、タッチUIを使うための導線のためのスキューモーフィックデザインは冗長になりうるとも言えるんじゃないかと思います。無理に現実世界に近づけずともタッチUIに特化したUIができてきて、それがフラットであるというのは不思議では無いんじゃないかと思うんですね。

 

もちろん優劣という話ではないので、フラットデザインにもデメリットはあります。例えばWebデザインの場合リンクであるという事を示すためにグラデーションや僅かなシャドウを入れることは悪ではありませんし、場合によっては必要にもなります。
フラットだからといって色をアホみたいに入れた某OSのようになるのは…個人的にはあまり好ましいとは思いません。私としてはAppleらしいフラットデザインになって良かったかな…と少しホッとした気もします。

 

 

UIの利便性が飛躍的にアップしそう

ios7_2

 

公式ムービーなんかを見てると、Wi-Fiのオンオフ切り替えだとか、フォトライブラリ内を閲覧するときのフィルタリングだとか、今まで切望されていた機能の多くが結構実装された気がします。

なんかネット上の一部では「Android化してるじゃん」という意見もありましたが、便利になるのは別にいいじゃねーかと思うのですよね。Androidが嫌だからiOSを使うとかiOSが嫌だからAndroidを使うとかっていうのは、割と使用動機としてはネガティブだと思うので、多分ずっと何か文句をつけなきゃいけなくて大変だなぁと思ったりもします。まぁそういうユーザも必要なのかも知れませんけどね。

そういえば私は前々から「iOSの日本語変換がアホすぎて困る」と思ってたんですが、今回のアップデートで変わるんですかね…やっぱ本国じゃないとスルーされちゃうのかな…。できればそれ一番やってほしいな…。

 

 

まあ楽しみにしております。